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新聞社―破綻したビジネスモデル
新聞社―破綻したビジネスモデル 新聞社―破綻したビジネスモデル
河内 孝 (2007/03)
新潮社
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紙芝居屋という職業は何故なくなったのか。
テレビに殺されたからではない。
風鈴屋や金魚屋がなくなったのと同様、採算がとれなくなったからだ。

池袋東口には、未だにポルノ映画館がある。
アダルトビデオが誕生して20年以上経ち、ネットで20回もクリックすれば無修正動画がタダでみれる時代に何故こんなものが存続しているのか。
おそらく、採算がとれているからだろう。

このように、新しいメディアが登場したからといって、ただちに古いメディアが“殺される”ということは余りない。
その多くは、レンタルビデオ(DVD)と映画のように、それぞれの異なった時間や生活様式に合わせて相互補完関係を築いていくものだろう。


では新聞の場合はどうか。
これがもう、瀕死の状態らしい。

この本は、毎日新聞の取締役だった河内孝さんが崩壊寸前の新聞のビジネスモデルについて解説した本。
『あなたたちの真の敵は、テレビでもインターネットでもなく、破綻したビジネスモデルにとりすがる新聞界の守旧派なのですから。』(P8より)
とあるように、あくまでビジネスモデルについて言及した本で、ネットの尻馬に乗ったイージーなマスコミ批判本ではない。
むしろ「新聞がなくなる日」の続編に近い感じである。

・新聞は広告収入で成り立っている。
・戦前同様、国民の知らないところで言論の寡占化が進み、集中排除原則の形骸化。


など(前にも聞いた話だが)ネットの登場によって、マスコミ不信が広まる一方、その古過ぎるビジネスモデルが破綻寸前にあることを、様々なデータを持ちながら解説している。
ちなみに新聞社だけでなく、テレビ局(特に地方民放)も完全に退路がなくなっていることもよくわかる。
田中角栄の亡霊には、みんな悩まされているわけか。

「補助金漬けの販売店管理」(P79)のあたりでは、ケータイの販売店も似たようなものかなーと思った。
恐らく、2年も待たないうちに、ケータイの販売システムを暴露した本が出てくるだろう。

最終章では、IT関係によって新しい道を開くことを検討している。
朝日新聞の電子版がアサヒコムではなく、アサヒコムの紙媒体版が朝日新聞、という時代がくるのだろうか。(いや、もうすこし斜め方向に解体されるかな)

ですます調の柔らかい口調が却ってキモく感じるし、あまりネット関係に詳しいという感じもしないが、マスコミ人特有の高飛車なトンチンカンさもない。
具体的な解決策は浮かんでないが、何とかしてメディアを浄化・再構築したいという誠意は感じる。

それにしても、引用されている本が「メディア裏支配」「電波利権」「ネットは新聞を殺すのか」「新聞がなくなる日」「検証 日本の組織ジャーナリズム」など、私が以前に読んだ事のある本ばっかりで吃驚した。(サンスティーンの話も出てくるぞ)
私もメディア関係の話にはそれなりに詳しくなっていたのだろうか・・・。
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