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テレビゲーム文化論-インタラクティブメディアのゆくえ
テレビゲーム文化論―インタラクティブ・メディアのゆくえ テレビゲーム文化論―インタラクティブ・メディアのゆくえ
桝山 寛 (2001/10)
講談社
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桝山寛さんがテレビゲームについて文化的・産業的・歴史的に語った本。
データも詳細でよくまとまっており、直接任天堂を絶賛することはないまでも、任天堂式ゲーム観の影響が強い。
(この本が出た頃はPS2がこの世の春だったのだが・・・)

前半のハードワイアード時代のレトロゲーム裏話は、80年代前半のカルチャーに熱いモノがこみ上げてくるような新人類にはいいかもしれないが、見ようによっては「ストーンズのコンサートに行ったんだぜおじさん」にしかなってないような気がして不安だ。

全体的におハイソなノリなので、文化といってもエロゲーなどのいかがわしい話についての言及はない。
「文化」って、ストリートに近い猥雑さ、末端のほうの面白さを理解してないと意味がないと思うのだが。
せいぜいPILのキース・レヴィンがゲームを制作していた、という話ぐらいである。
このノリでエロゲーについて解説したら面白いと思うのだが(文学性やネットカルチャーとの絡みなど)、業界残酷話にしかならないのだろうか。

4章の「テレビゲームは日本文化か?」という問いは、田尻智の「自分たちにとってのリアルとは何か?」という問題提起と同じである。
あらゆる表現者は表現にあたって自分の原体験とは何か?という命題に突き当たるようだ。
糸井重里も「釣りをしたことないヤツが釣りのゲームを造っても気持ち悪いだけ」といっていたし、ピカソも「プリンの味を知るにはプリンを食べるしかない」といっていたし、手塚治虫も「漫画以外の経験が漫画の面白さにつながる」といっていた。
あなたの価値観の根本はなんだろうか。

しかし、世界における日本、日本における文化、文化におけるゲームというような見方は常に必要である。
忘れないで考え続けていきたい。

「新たな共同体感覚」、「テレビゲームが身体を持つとき」などのあたりもwiiが発売された今、改めて読み返すと面白い。
というか、この本の書いてある問題点をひとつひとつ潰していった形がwiiなのではないかという気がする。

2007年6月に読み返してみたところ、懐かしさはあるものの古くはない。
サブカルというより教養書としての奥行きを持っているからだろう。

理論武装が必要なゲーオタ、ゲームの日本文化における位置などを知りたい人にお薦め。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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