FC2ブログ
処分用感想文
個人的な読書感想文
201903<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>201905
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
イタリア・マフィア
イタリア・マフィア イタリア・マフィア
シルヴィオ・ピエルサンティ (2007/03)
筑摩書房
この商品の詳細を見る


ちょっと立ち読みしてみたところ

「残念ながら、マフィアではない多くのシチリア人にとっても、シチリアとはマフィアなのである。」(P9)


というくだりが

「ここで重要なことは、ヤクザにマイノリティが多かったとしてもその逆は正しくないということである」(「日本マスコミ・臆病の構造」P130)


という辺りとピッタリ一致していたので、思わず買ってしまった。

イタリアは北部と南部でだいぶノリが違うようだが、日本も関東と関西ではだいぶ違いがある。
イタリア南部でマフィアが根を張った過程と、日本の関西でヤクザが根を張った過程を比較したり、ペルルスコーニとマフィアの関係と小泉純一郎と稲川会の関係を比べてみれば、何かがみえてくるのではないか? と思ったのが購入した理由。

読後の感想としては、日本よりもイタリアのほうがアウトローの影響力は強い、といえそうだ。
例えば、日本では児玉誉士夫が安保闘争の時にゴロツキを集めて対抗したようにヤクザは政治の道具だが、イタリアでは政治家だろうが裁判官だろうがなりふりかまわず粛正してしまう。

ちなみにマフィアがはびこってるせいで、ソーシャルキャピタル(取引に関する社会的信頼性)の低さが問題になっているが、ムッソリーニが統治時代のイタリアではマフィアを徹底的に排除したため社会的信頼性が上がり、列車などが時刻通りに運行されていたそうだ。

もっともその一方でアメリカとマフィアの関係も深いそうだ。(P69)
シチリアをファシストから解放するため上陸したアメリカ軍は、その後EVIS軍(シチリア独立有志軍)という私兵団をそしきさせ、レッドパージに使ったとか。
イタリアにも破防法みたいな法律はあるのだろうか?

また日本のヤクザはやり方が非合法なだけで営利団体化が著しいが、イタリアのマフィアは任侠、更に言うと宗教にちかい価値観と規約を持っているらしい。
マフィアの絶対厳守のルールは以下のようなもの

・弱者は守れ
・仲間を殺すな、必要ならば手をさしのべよ
・盗むな
・他のものである女を望むな
・警察のスパイになるな

(以下略)

えらく道徳的に聞こえる。
因みに売春も金儲けに使ってはいけないそうだ。

「オフロに沈める」はないらしいが、マフィアの殺害方法として硫酸が使われることが結構あるらしい。


全体として非情な世界だが、地名・人名などの固有名詞になじみがないうえ、心理描写もないので、読んでいていまいちピンとこない。
国会議員ピオ・ラ・トッレとかネオファシストのダニーロ・アッブルチャーティとかダッラ・キエーザ長官とかロボットアニメのやられメカプロレスの技みたいにしか聞こえない。
話は残忍だが、読んでいてショックを受けるということもない。

権力闘争ネタの好きな人の他に、イタメシ屋でそれらしい話題を振りたい人にもお薦め。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。