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書物観光
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山崎 浩一 (1990/06)
河出書房新社
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知のアンチ巨人・山崎浩一が80年代にポパイで連載していた書評をまとめたもの。
このブログの文章のまとまりがいまいち悪いので、参考のためざっと読み返してみた。

情報量と論点は深く重く、文体と着眼点は広く軽い。
紹介されている本に対して、全く興味や事前知識がなくてもちゃんと読める文章になっているのがすごい。
読み捨てられることを前提としていながら、ちゃんと保存に耐えうるものになっているのだ。
山形浩生の「面白さを伝えることの難しさについて」と比べるといいかも。

また本の内容を紹介するだけでなく、「どういう視点で描かれているか」について言及しているところが多いのが特徴。
この辺は、西垣通さんのいうような情報とは人と環境との関係のことである」という世界観と合致する。


山崎がこの書評欄で読まされた本がかなりの肥やしになっているのは間違いなさそうだ。
「ゲイ」「ビタミン」「田中角栄」など、その後他の連載で展開された話の元ネタになっている本がいくつも見られる。
またこれだけパラダイムの拡張を強制されれば、引き出しも異次元ポケットなみになるだろうという気がする。

対立する二つの意見を並べて比較・検討して最後まで自分で結論をださずにギャグで逃げる、頭の中で整理のつかない話は対話形式にしてランダムにネタをふる、などのテクニックが使われだした様子もうかがえる。

買ってから17年経って初めて気付いたがこれ「書物刊行」のシャレだったのか。
前書きで「ほぼ時間軸に沿って抄録されている」というが、時間軸についてはバラバラに抄録されている。
なぜ本文を読めばわかるような嘘を書いているのだろう。

紹介されている本は古いが、内容が古いということはない。
80年代のカルチャーを丸ごと確認したい人、出来るだけ短時間で見識を深めたい人にお薦め。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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