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唯脳論
唯脳論 唯脳論
養老 孟司 (1989/10)
青土社
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「ロボット」というと鉄腕アトムのような人型機械を思い浮かべてしまう人は多いだろう。
これは情報処理システムを持った機械を人間のメタファーで捉えたものである。

逆にメカトロニクスから人体を捉えたらどうなるか。
コンピュータは脳であり、プログラムは教育・知識、ケーブルは神経系である。

さらに、クライアント/サーバといったネットワークから人体を考えてみたらどうなるか。
ローカルコンピュータは末梢神経で、ホストコンピュータは脳である。

こういったマシンとしての人体情報に対する反応としての心といったパラダイムから社会や歴史、言語、哲学などについて言及した本。

位置関係、運動と視覚・聴覚の関係、人間にとって言語がどういう過程で生まれたか、計算機と脳はどう違うのか、などなどのテーマについて言及してある。
「バカの壁」はこれを極限まで薄くして、世間話レベルに喩えた本である。

生物学的な実験だけでなく、ヴェラスケスの絵や芭蕉の俳句など、普通に知られている事柄から、哲学的な意味をひきだしたりするところが見事である。
文章にはゆるやかなリズム感があって、日本語としても非常に美しい。
図版もエグいものが多いが、現代社会で意識的に隠されたものというだけであり、やや難解めな内容に対するアクセントになっている。

恐らく、ゲームのハードウェアの進化とは何か、情報処理における“楽しさ”とは何なのか、などについて考えているゲーム開発者が読むとかなり共感できるのではないだろうか。

ざっと見直してみてが、短くまとめるのはちょっと難しい感じがした。
話の内容は高度だが、これ以上まとまらないというところまで昇華してあるということだろうか。

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