FC2ブログ
処分用感想文
個人的な読書感想文
201812<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201902
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
過剰と破壊の経済学
過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか? (アスキー新書 42) (アスキー新書 42)過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか? (アスキー新書 42) (アスキー新書 42)
(2007/12/10)
池田 信夫

商品詳細を見る
半導体の集積度は18ヶ月で倍になる」というムーアの法則を、放送・通信産業にまで拡大解釈して、長期的な経済政策のありかたを提案した本。

半導体の集積度以外に、通信速度やハードディスクの容量にまで、この言葉を適用するのは初めて聞いたが、使い方として正しいのだろうか?
知人が固有名詞を実名で表記しているブログを書いていて『ぼくのブログはオープンソースだからー』とかいっていて、面白い言葉の使い方をするなあと思ったことがある。

帯には「未来は予測できる!」と書いてあるが、本書の内容はそんなことはいっていない。
「未来は予測できないから、柔軟に対応できる体制を作ろう」といっているのだ。
これを書いた担当編集は内容を理解しているのだろうか?
また、誤植もちらほらと見受けられる。
『「ENIACは」、1日に何回も切れる』(P24)は『「ENIAC」は、1日に何回も切れる』の間違いだろう。
作者が作者だけに、担当編集は早めに手を打っておくべきだ。

「アンドリーセンの予言」(P50)では、OSがコモディティ(日用品)化して、全ての作業がブラウザベースで出来る世界を予見している。
これは携帯電話以外では、シンクライアントは難しいというひろゆきの話と正反対で面白い。
私としては、転送速度がいくら上がったところで、100%との接続安定性を保証できるわけではないのでひろゆきが正しいと思う。
それに自分の情報を全てネットに置くのは、やはり気持ちが悪い。(対応策はないが・・・)

フランスの貴族・トクヴィルの感想から見ると、インターネットはアメリカ的デモクラシーを世界に拡張したものだという。
この辺は西垣通と同じ感想のようだ。
確かにインターネットはペンタゴンが発祥の地である。
また、その結果、広大すぎる世界に対し、「原子化した個人」の孤独は耐えうるのか、そこに秩序はあるのかと疑問を呈するあたりは「フラット革命」と同じだ。
そこで作者は「新しいコミュニティは建設可能なのだろうか」と締めくくっているが、私は可能だと思う。

というのも、2ちゃんねるのVIP板に外人が降臨したり、アメリカの4chanやロシアの2ch.ru、台湾や中国にも同様の掲示板があることから考えて、ネットの「新しい帝国」をつくるのは各国のキモオタではないかと睨んでいるからだ。
ただし、言語の壁は厚く、それにどれくらいの時間がかかるかはわからない。

全体として、作者が普段からブログで主張していることをまとめただけで、池田信夫ブログの熱心な読者には特に目新しさはない。
どういう層を対象にしているのか、いまひとつわかりずらい。
個人的にはよい復習になった。
スポンサーサイト

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。