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僕ならこう考える
僕ならこう考える―こころを癒す5つのヒント僕ならこう考える―こころを癒す5つのヒント
(1997/06)
吉本 隆明

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吉本隆明が、私的に、かつ普遍的な見方で生き方を語った本。
いわゆるひとつの人生相談系の本で、こんなもんで処世術を磨いたり、自分の傷をなめたりするのも情けないような気もするがそれはそれで一つの建設的な処方だ。
世の中はレトリックの積み重ねで保たれているのだ。

自分の生き方のとして遊びのあり方、恋愛の対処法、会社の選び方、成長の意味、死と老化への心構えなどが解説されている。

と書くと宗教関係の本みたいで気持ち悪いが、話の内容は個人名を挙げて、あの人はこうだったこの人の場合はこうだった僕の時はこうだった、と非常に具体的である。
ビートたけし、オウムの信者、阿倍英、森鴎外、三浦つとむ、鶴見俊輔、などなど俎上にあがる人物も多彩だ。

会社は社屋と環境で選ぶ(p110)というのは、何だかイージーに感じた。
むしろ他の本でいっていた「クビになるのは価値観転換の絶好のチャンスだ」という話のほうが説得力がある。
吉本も文筆業で生計を立てるまで、職を転々としていたそうだ。

吉本は以前「戦前の自分のことを考えたら、とても戦争反対なんていえない」といっていたが、そういう自分のことを棚に上げない誠実な姿勢はこの本の随所にもみられる。
たとえば、自分だってウソをついたことがあるんだから、他人に100%ウソをつくなと追求できない、というような話もある。

ウソの追求のしかたがある、と言ったらおかしいけど、どこかに抜け道というか、弁解の余地を残した追求のしかたをされると、やや本音に近いところを吐露することになると思うんですね。(P171)



ネットの議論は論破することしか頭にないヤツばかりだが、目の前に人がいる状況ではこういった考え方のほうが安定した、多くの人が納得のいく結論を出せるだろう。

「頭で理解したことより、身体で実感することが重要」と吉本はいっていたが、実際、実感に基づいた話がやさしく語られているので説得力はある。

強迫観念や思いこみに落ち込みがちな時に、自己相対化するのに便利な本。
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テーマ:読書感想 - ジャンル:本・雑誌

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2008/01/10(木) 19:48:16 | 本ナビ!by Tamecom,僕ならこう考える
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