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実存主義とは何か
実存主義とは何か実存主義とは何か
(1996/02)
J‐P・サルトル

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実存主義についてJ・P・サルトルが解説した本。

実存主義者(エグジスタンシャリスト)とは、1945年、終戦直後のフランスで、黒ずくめの格好で定住所を持たず、サンジェルマン・デ・プレでバーとキャバレーで遊びまくってる無為徒食をしている若者を指していたという。
日本だと、昭和30年代のフーテンみたいなもんだろうか?

仕事帰りの朦朧とした状態で読んだりしていたので、どの程度理解しているのかわからないが、結論として、自分にとって実存主義的な考え方は合わないというのが率直な感想。

なぜなら「オレはオレなんだぜ。それ以外の何者でもない」と無頼漢みたいなことを気取っているヤツをみると、「それは単なる同語反復で何も考えていないのと同じだろ」と即答してしまうのが自分のスタイルだからだ。

口先でごまかしているだけの認識には、本質が欠落しており、後で齟齬が生じることは目に見えている。
実存主義は、最初に実存があって、後で本質がついてくる、という点で、こういう本質を誤魔化しているような印象がするので、私には余りしっくりこない。

「哲学的に言うと、いかなる物にも、本質と実存がある。
本質とはつまり、特性の恒久的総体である。
実存とは、現に世界の存在するということである」(P140)


この話から考えると、PCは実存主義的な存在である。
こういうものがあるから、何か使ってみようというものだ。
まずモノがあって、それから目的を考えていくものなのである。
マッキントッシュは最初から絵を描くとか音楽を作るとか目的があって造られたものなので、実存主義的なものではない。

「人間はまず存在するのであり、そうして後はじめてあれかこれかである、ということに他ならない。
一言でいえば、人間は自分自身の本質を自分で作りださねばならない。
世界の中に身を投じ、世界の中で苦しみ、戦いながら、人間は少しづつ自分を定義するのである。
そして定義は、常に開かれたものといして留まる。
この一個の人間が何者であるかは、彼の死に至る迄はいささかも言えないし、人類の何たるかは、人類の消滅まで言うことができない」(P141)



なんか出来ちゃったカップルが、「赤ちゃんの命を奪うわけにはいかないだろ!」といって結婚しているような話だ。
計画を立ててから行動する、とか、コンセプトを考えてから演出を組み立てる、といった考え方とは真逆の考え方である。
物事に理由や意味を求めがちな人には合わない考え方ではないだろうか。

ただし、本人には適していない職業上の立場を与えることによって、その人が仕事をこなせるようになり、成長したというケースもあるときく。
これなんかは、存在に後から意味や意義がついてきたケースといえる。


サルトルの話はだいたい1940年代の話だ。
戦争の前後で状況が混乱していた時代の話だろう。
なりふりかまっていられなかった時代に、開き直ったような刹那主義として実存主義という考え方が出てきてのかもしれない。
しかし、それは現代社会にはたしてフィットするものなのだろうか。

ただし、嘘と嘘とは断定できないものの2種類しかない世界----いわゆる虚業----で生きている人には、割としっくりくる考え方かもしれない。
例えば、ポルノ女優など。

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

コメント
この記事へのコメント
fldtestさん。こんばんは。

ハヤフジと申します。

私が読んだことのない書籍がたくさん紹介されており、
非常に参考になります。

このたびは相互リンクをお願いしたくコメントいたしました。
貴サイトは下記にリンクに登録しております。

タイトル:不況と闘う「アイデア・コンサルタント」の日記
URL:  http://ideaconsulting.blog90.fc2.com/

掲載が困るような場合は連絡下さい。
改善・修正いたします。

唐突なお願いですが、ご検討いただければ幸いです。
2009/02/18(水) 21:57:31 | URL | ハヤフジ #-[ 編集]
相互リンク
お返事が遅れまして失礼いたしました。
リンクありがとうございます。

またスパムコメントかと思ってうっかり消すところでした。
すみません。

参考になるんだかならないんだか、自分ではさっぱりわからないのですが、
宜しくお願いします。
2009/03/03(火) 01:55:12 | URL | リーザライス #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009/03/15(日) 15:26:39 | | #[ 編集]
Re: 実存主義について。
コメントありがとうございます。
レスが遅れまして、もうしわけありません。
コメント管理も、たまにスパムの掃除にくるといった感じなので。

おっしゃるとおり、自分の話は一般論としての批評にはなっていないのでしょう。
まあ半可通が一般教養に挑戦してみて、ダメだったわこりゃみたいな
こといってるもんだと思ってください。
あと比喩表現としても不適切だったのかな? という感じも。

まあでも私的な感想として、こんなこと言ってる人もいるんだ、ということで
宜しくお願いします。
白黒つけるとか、基準に達する達しないとか、いうつもりで書いているわけでもないので。

2009/03/29(日) 16:22:25 | URL | リーザライス #-[ 編集]
全文コピペ
なんか、コメント承認する前にレス書いたら、なんと承認するつもりのコメントが
表示されなくなってしまった。
すみません。
以下に全文コピペしておきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・

名前:弁護者

実存主義について。
はじめまして。こんにちは。いろいろ、面白いことかいてますね。ちょっと気になったので、コメントさせていただきます。別に悪意とかないし、特にいいたいこともないのですが、「読み方」に問題があると思ったので。
要点だけいうと、貴公の理解は実存主義がもつ「責任」や「不安」というもっとも重大な点を読み落としていると思うのです。
確か「その本」でいえば最後のほうに「実存主義について 批判に答える」で大体貴公のような批判に対する回答はでていたと思います。そこからいくと、

>なんか出来ちゃったカップルが、「赤ちゃんの命を奪うわけにはいかないだろ!」といって結婚しているような話だ。
計画を立ててから行動する、とか、コンセプトを考えてから演出を組み立てる、といった考え方とは真逆の考え方である。
物事に理由や意味を求めがちな人には合わない考え方ではないだろうか。

という批判はでてこないし、むしろ、その貴公の考えはなんら実存主義と矛盾しない、つまりまったく批判になっていないと思うのですが・・・。

まぁ、どうでもいい話ですけど。
ぼくは実存主義や哲学を語る人間ではないですが、しかし、貴公の批判においては「実存主義」の曲解、あるいは理解度が低い可能性が高いので、「この場において」は実存主義は「無罪」なのではないかと・・・。
もちろんだからといって「実存主義は無敵だ」などと主張する気はないです。
「方法主義」であれ「構造主義」であれ「プラグマティズム」であれ、「曲解」していては「いい」も「わるい」もないと思うまでです。どうでもいい話ですが。悪意はないのでどうか悪く取らないでください。では、また機会があれば。
2009/03/29(日) 16:30:03 | URL | リーザライス #-[ 編集]
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