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イスラエルロビー
イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 2イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 2
(2007/10/17)
J.J. ミアシャイマーS. ウォルト

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ただでさえ仕事帰りの朦朧とした状態に読んでいたうえ、ユダヤネタや副島隆彦の信頼性もどの程度のものなのかわからない。
なので、どの程度の信頼性なのかは不明だが、アメリカではベストセラーになったので、一応こういうのが「常識」とされることもありますよ・・・ぐらいの受け止め方でもいいのかもしれない。

以下に自分が気になったポイントを挙げていく。

「和平達成の障害になっているのは、イスラエルではなくハマスだ」(P56)


確かに、アメリカの政治的空白を狙ってロケット弾打ち込むとか、何考えてんだてめーらはという気がする。

「イスラエルの役割について開かれた議論はない。これは、昔からある象のたとえ話のような状況なのだ。つまり、すべての人がそれを見ている。だが、誰もそれについて語らない」(P75)


その理由は“反ユダヤ主義者”というレッテルを貼られることへの恐怖心だという。
どこの国でもそんなもんか。
とりあえず4chで差別主義ではないことを提示しながら議論してみてはどうか。

「イラク戦争は石油のための戦争か?」(P115)


米国の石油産業が長年ロビー活動をしていきたのは、戦争のためではなかった。
イラクへの経済制裁を解除して金儲けをすることが目的だったという。
ここでも、浜田幸一のイラク戦争公共事業説は否定されている。
それにしても驚いたのは、アメリカ国内でも「なぜイラク戦争を始めたのかわからない」という声が大きく、議論になっているという話だ。
911からの勢いでやっちゃったというのが、普通の人(?)の率直な実感だそうだ。

「中東地域の体制転換の夢」(P118)


中東に民主主義を定着させれば、イスラエルと周辺国との紛争も自動的に収束し、アメリカの影響力も強まると考えられていたらしい。
これが後付の言い訳でなく、本気で思っていたのなら、本物のアホだ。
大東亜共栄圏を建設すればアジアが繁栄するとかいってた日本と全く同じではないか。
どんなに正しいイデオロギーでも一方的に押し付けられたら、人はそれに反発するものだ。
もっともこの話も911以前はブッシュもチェイニーも支持していなかった戦略だという。

この話に限らず、自分がいきなり攻撃されたら、それにどんな手段をもってしても徹底的に報復する自分は正義である、という考え(バイアス)はもう捨てるべきではないだろうか?
報復とか反論についても、なんらかのルールは必ずあるはずだ。
それを自覚しないと、戦いが泥沼化して、結局何が正しくて何が間違っていたかについて不明なままリソースだけが浪費されていき結局全員が不幸になってしまう。

コンドリーザ・ライスの和平交渉も全く役に立たなかった、というのも残念だ。
イスラエル(IDF)の暴挙を「新しい中東の生みの苦しみ」で一蹴していたらしい。

IDFはレバノン南部の民間人に対してクラスター爆弾を使ったりしていたという。
意図的に戦闘員と一般市民の区別をつけなかったのだとか。
『今、南レバノンに残っているすべての者は、何らかの形でヒズボラと関係を持っているテロリストである』とイスラエル法務大臣のハイム・ラモンは述べていたという。
これは南京での便衣兵がどうのこうのとかいうロジックと全く同じで、理由にならない。

イスラエル・ロビーの主な団体はAIPAC(ハワード・フリードマン会長)、イスラエルのためのキリスト教徒連合(CUFI)などだそうだ。
イスラエルのオルメルト首相は
「我々にはAIPACがついてます」
とか戦争中に語っていたのだとか。

しかし、こういった流れは近年変わってきており、イスラエルを普通の国として扱うという風潮がアメリカにも生まれつつあるそうだ。
難民の寄り集まりで出来たような国が、難民を生み出すような国を支持するのはおかしいだろう。


全体として、具体的な話が多く、わかりやすいが「結局どうなんだよ?」といわれると返答に困る内容だ。
また、中東の人々のためでもなく、人道的なモラルのためでもなく、アメリカの国益のためにイスラエルへの対処法を変える、というのもなんだかなあという感じがする。
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